人気とゾーン

 競馬において人気というのは非常に重要なファクターです。競馬は馬の徒競走ですが、純粋にタイムを競う陸上競技と比べて、さまざまな不公平要素があります。それは斤量差であったり、スタートゲートの位置(枠順)、騎手による技量の差、混合戦などです。競馬では陸上競技のように、外枠だからといってスタート位置が内枠の馬より前に設定されていません。

 これらの不公平要素はすべて、競馬がギャンブルであるがゆえの仕掛けです。

 もともと人為的に歪がつくられたゲームなので、単純に馬の能力を比較しても意味がありません。強い馬が必ずしも馬券にならないのも競馬です。重要なのはいかに儲けるかということです

 ゼロサムゲームという性質上、オッズと人気という要素は無視できません。その馬がいかに強かろうが、1番人気に支持され、単勝オッズが1.0倍では賭ける意味がありません。
  実際、競馬を的中させるのは簡単です。発売されているすべての馬券を買えば必ず的中します。ここが宝くじとの違いですが、控除率として25%がひかれている以上、この作戦では儲かりません。

 競馬で勝つためには、いかに利益を出すかを考える必要があります。 そのためには、人気を意識する必要があります。

人気を定義する

人気としての得票率

 一般に人気といえば、単勝オッズの人気を指します。しかし、全馬券の売上の5%にすぎない単勝だけで人気を決め付けるのはあまりに乱暴な話です。
  そこで昔からオッズ競馬の世界では、得票率をつかって人気を表しています。多くのオッズ理論で採用されているのは、馬連得票率です。

 馬連得票率が使われている背景は、馬券自体の売上が高く、順位による変動差がすくないなどの理由があります。ただ、三連複、三連単が発売されてからは、馬券の売上シェアが大きく変わっているので、今後は三連単得票率などに置き換える必要があるかもしれませんが、三連単は歪の大きい馬券(異常投票が原因)なので、難しいところです。

ゾーンという考え方

 よく人気薄という言葉を耳にしますが、具体的なイメージは人によって違います。中穴もどうようで、5〜8番人気の馬が絡んだ馬券を指す人と、4番人気以下の馬が絡んだ馬券を指す人もいます。
  いずれにせよひどく曖昧な表現です。

 シンドロームでは馬連得票率をもとに、ゾーンという考え方を導入しています。ゾーンは、分布論にもとづいた考え方であり、人気、人気薄をより明確に数値化したものです。

ゾーン 馬連得票率 おおよその人気
Aゾーン 16%以上 1-2番人気
Bゾーン 10〜16% 3-4番人気
Cゾーン 7〜10% 5番人気
Dゾーン 5〜7% 6-7番人気
Eゾーン 3〜5% 8番人気
Fゾーン 1〜3% 9-13番人気
Gゾーン 1%未満 14番人気以降

 ゾーンが下位にいくほど的中率が低くなり、穴馬を検知するシンドロームの場合は
回収率が高くなります。ゾーンが上位の時は的中率が高くなり、回収率も80%を
超える馬が多いのですが、穴馬ではないのでシンドロームにとっては苦手なゾー
ンとなります。
 的中率と回収率という相反する要素を分析するために、私たちが採用しているのが「ゾーン」という考え方です。

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