前回の記事では「異常票」として検知した馬には
必ず買われた理由があるということ、
その理由を限定するのはとても困難である中、
はっきりとした理由がわかった珍しいケースのレースを、紹介しました。
今回は、人気(単勝オッズ)ごとの各入着率は毎年、
ほぼ一定であるということを解説してみようと思います。
下の表は2004年~2013年の10年間の単勝オッズ範囲別の
勝率、2着率、3着率、連対率、複勝率、回収率をまとめたものです。
1日単位でみるとその通りにならない日ももちろんありますが、
年単位で見てもほぼ表通りの数値に収束します。
(クリックで拡大)
データ競馬には欠かせないターゲットフロンティアJVを利用して集計。
オッズが低いほど「馬券になる」確率が高くなるのは言うまでも
ありませんね。
注目点はオッズが低くなればなるほど3着率より、2着率
さらに勝率が高くなっていっています。
逆に高いオッズの馬は勝率より、2着率、3着率が高いのです。
勝率、2着率、3着率がほぼ同じ数値なのは、
単勝オッズ6.3倍~6.5倍でそこを境に、
各着率の比率は逆転するのです。
6.5倍が境ですから、人気薄(単10倍以上)の馬の三連系の馬券を買っても
1着より、2着、3着になる確率の方が断然と高くなります。
それなら人気馬を1着にして狙いの人気薄馬を2.3着にした
3連単・・・と思われるかもしれませんが、
そうではないんです。
シンドローム2の異常度の目安であるGAPで
Dゾーン(単勝で10倍~20倍程度)(馬連得票率5~7%)
GAP3以上の馬の単回収率は110%以上あります。
しかし、人気3頭を相手にDゾーンGAP3以上の馬の、
2.3着馬券を買い続けても的中はしても、
トータルでは絶対に勝てない組み合わせなのです。
シンドローム2で異常を検知しても、
その勝率、複勝率が2倍、3倍と爆発的に上がるわけではありません。
せいぜい20%くらい確率が上がり、
80%の単回収率が115%になる程度なのです。
さて
人気薄になるほど1着より2.3着になる確率は高いですが、
シンドローム2で異常を検知した「異常馬」も、
各着率はもちろん高くなりますが、その比率は、
「異常なしの馬」を含めてみた数値とさして変わりがありません。
異常があっても2.3着の可能性のほうが高いのです。
しかし、異常があったときの各着率の上昇度を比較すると
断然、勝率が一番上がっているのが検証により立証されています。
つまり
異常が入った馬は「勝ちに来ている」!
間違いなくそう考えるべきです。
それでも、やはり競馬、勝ちきれず、2.3着どころか
着外になることも多々あるわけです。
「こんなはずじゃない・・」と考える陣営も多いハズ。
さきほどの人気3頭からDゾーン異常馬の2.3着馬券ではなく
Dゾーン異常馬の1着固定2.3着に人気3頭という組み合わせなら
回収率は100%を遙かに超えてきます。
もともと競馬は1頭の勝者と多数の敗者となるゲームです。
馬券の基本は1着を当てることといえます。
シンドロームが実践している「ライブ口座」でも、
一番好成績な券種は「単勝」です。
オッズ競馬に限らず、穴馬券を狙うなら、
人気薄の1着馬券
単勝
馬単
3連単1着固定
この3券種を予算に応じて買うのが正解と考えています。
みなさんのご意見も是非聞かせてくださいね!
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