マイルチャンピオンシップ<G1の裏表>

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1984年に新設されたG1競走で、春に行われる安田記念とともにマイル(1600m)のチャンピオン決定戦として位置づけられています。

本競走は1984年の創設以来、11月の京都開催の第3週目に、芝1600メートル(外回り)を舞台に変わりなく行われており、下半期の“ベストマイラー決定戦”に位置付けられています。クラシック路線を戦ってきた3歳馬や天皇賞(秋)出走馬の参戦もみられ、例年多彩なメンバーがそろうレースとなっています。

一般競馬情報

注目馬性齢特徴
ジャンタルマンタル牡4戦績:5-2-1 / 9
複勝率88.9%(芝1,600~2,000)
主な勝ち鞍
・2025年 安田記念(G1)
ソウルラッシュ牡7戦績:9-4-5 / 27
複勝率66.7%(芝1,600~2,300)
主な勝ち鞍
・2024年 マイルチャンピオンシップ(G1)
アスコリビチェーノ牝4戦績:6-2-0 / 10
複勝率80.0%(芝1,351~1,600)
主な勝ち鞍
・2025年 ヴィクトリアマイル(G1)
ガイアフォース牡6戦績:4-5-0 / 19
複勝率47.4%(芝1,600~3,000)
主な勝ち鞍
・2025年 富士ステークス(G1)



2025年11月23日 京都11R マイルチャンピオンS

発走:15時40分 芝1600m <大波乱>
更新日時:2025年11月23日 15:29

馬名単勝Zone得票率勝率複勝率性齢騎手
15ジャンタルマンタル1.9A31.6%35.9%66.4%牡4川田将雅(58.0)
17ソウルラッシュ5.4B15.9%16.3%46.1%牡7C.デム(58.0)
5アスコリピチェーノ6.7B12.7%12.2%37.8%牝4ルメール(56.0)
6ガイアフォース8.2B11.5%10.7%34.7%牡6横山武史(58.0)
10ラヴァンダ20.1D6.0%5.1%19.6%牝4岩田望来(56.0)
14レーベンスティール17.7D5.4%4.5%17.8%牡5レーン(58.0)
11オフトレイル29.7E3.9%3.1%13.2%牡4菅原明良(58.0)
7チェルヴィニア40.4F2.5%1.8%9.0%牝4マーカン(56.0)
9エルトンバローズ58.3F2.4%1.7%8.6%牡5西村淳也(58.0)
12ウインマーベル50.4F2.3%1.6%8.4%牡6松山弘平(58.0)
4マジックサンズ43.8F2.0%1.4%7.6%牡3武豊(57.0)
1トウシンマカオ89.4F1.0%0.5%4.6%牡6団野大成(58.0)
2シャンパンカラー104.0G0.6%0.1%3.3%牡5坂井瑠星(58.0)
16ドックランズ111.9G0.6%0.0%3.2%牡5ザーラ(58.0)
3ウォーターリヒト118.0G0.6%0.0%3.2%牡4高杉吏麒(58.0)
13ロングラン167.0G0.4%0.0%2.8%騙7岩田康誠(58.0)
18ワイドラトゥール224.4G0.3%0.0%2.6%牝4北村友一(56.0)
8カンチェンジュンガ192.3G0.3%0.0%2.6%牡5藤岡佑介(58.0)

マイルチャンピオンSのオッズ分析表は、2025年11月23日 15:29に配信されます

開催日当日の注目馬の更新タイミング
  • 開催日当日の朝(9時)
  • 開催日当日のお昼(12時)
  • 投票締切60分前
  • 投票締切30分前
  • 投票締切10分前

ウマいかも!?気になる動向

寸評
  • 人気上位馬の中で「ジャンタルマンタル」「ソウルラッシュ」「ガイアフォース」に大口の投票を確認
  • 中穴クラスの馬で「ラヴァンダ」にやや大口の投票が集中
  • 大穴クラスの馬で「チェルヴィニア」に大口の投票を確認

用語解説(異常オッズ注目馬)

用語  説明
得票率買い目フォーカスごとのオッズを、全体の売り上げに対する割合に置き換えた数字(「得票率」についての詳細は「得票率の求め方」の記事をご覧ください)
ゾーン特定範囲の馬連得票率ごとにブロックにして、人気をグループ化したもの(「ゾーン」についての詳細は「シンドロームの異常オッズ理論」の記事をご覧ください」)
勝率1着に入った割合
複勝率3着以内に入った割合

レース傾向データ(2012~2024年)を詳細に見ると、1番人気の平均得票率が22.5%にとどまっており、他のG1レースに比べてファン投票が割れやすい混戦模様が定着しています。
実際に1番人気が勝利したのは2020年、2021年、2024年のわずか3回のみで、勝率は30%以下と信頼度はあまり高くありません。

特筆すべきは、優勝馬の得票率が一桁台(5.6%〜9.9%)となる確率45.5%(11年中5回)も発生している点です。
これは、単勝オッズで言えば10倍以上の中穴馬が頻繁に勝ち切っていることを示唆しています。

配当面では極端な二極化が進んでいます
1番人気が勝利し、相手も堅実に決まった2020年や2021年は三連単が4,000円〜5,000円台という非常に低い配当で決着しました。
対照的に、2022年から2024年にかけては3年連続で三連単が12万円を超える高配当を記録しています。特に2024年は1番人気が勝利したにもかかわらず、2着に7番人気、3着に10番人気が飛び込み、三連単は12万円台となりました。

このことから、「軸が堅くてもヒモが荒れる」パターンも含め、一筋縄ではいかない難解なレース傾向が強まっていると言えます。

こちらに書かれている内容で被ったいかなる損害につきましては、株式会社ナクティブは保証いたしません。馬券は自己責任でお願いします

レース分析

用語説明
ゾーン着順    1~3着までの着順をゾーン別に表示(「ゾーン」についての詳細は「シンドロームの異常オッズ理論」の記事参照)
配当指数レースの配当金傾向を指数化。数字が高いほど高配当
異常馬動向値3着圏内に入った異常馬を評価する指標。人気薄の異常馬が馬券に絡むほど、数値が高くなる
波乱指数超堅いから、超波乱の6段階で、事前にレース配当が本命サイドなのか、波乱サイドなのかを判断する指標

レース傾向

年度優勝馬名ゾーン着順配当指数異常馬動向値波乱指数1着馬得票率2着馬得票率3着馬得票率1番人気得票率三連単配当決着馬人気
2014ダノンシャークD-B-E11425.24大波乱5.616.03.817.019.3万6人-2人-10人
2015モーリスB-B-A00超波乱10.617.320.920.91.2万4人-2人-1人
2016ミッキーアイルB-B-D00超波乱11.516.95.318.24.0万3人-2人-8人
2017ペルシアンナイトC-B-C360超波乱8.017.87.619.75.6万5人-2人-6人
2018ステルヴィオC-B-B360大波乱9.412.012.1222.4万5人-4人-3人
2019インディチャンプB-A-D00大波乱14.623.36.923.31.7万3人-1人-5人
2020グランアレグリアA-B-C00波乱33.111.59.933.10.4万1人-3人-4人
2021グランアレグリアA-A-D00波乱29.420.65.729.40.5万1人-2人-6人
2022セリフォスC-E-B12440.57大波乱9.93.412.320.714.2万6人-8人-4人
2023ナミュールA-E-B1370波乱6.014.84.025.417.6万5人-3人-8人
2024ソウルラッシュB-D-F490大波乱17.85.42.217.812.8万1人-7人-10人
平均45.16.014.214.58.222.57.3万

配当分析

年度波乱指数配当指数単勝馬連馬単三連複三連単
2014大波乱1141,810円3,890円11,460円25,760円193,290円
2015超波乱0570円1,780円3,400円2,000円12,000円
2016超波乱0590円1,590円3,390円8,360円40,290円
2017超波乱36880円2,480円5,520円9,300円55,890円
2018大波乱36870円3,220円6,350円5,480円29,790円
2019大波乱0640円840円2,040円3,200円16,580円
2020波乱0160円620円790円1,610円4,480円
2021波乱0170円370円540円1,960円5,460円
2022大波乱124920円11,870円19,920円20,530円142,650円
2023波乱1371,730円4,440円10,490円30,930円176,490円
2024大波乱49530円3,000円5,660円29,110円128,450円
平均45.1806円3,100円6,324円12,567円73,215円

レースの総括情報(約10年の傾向)

項目G1レース平均マイルチャンピオンシップ変動率
1番人気複勝率62.9%45.5%-27.7%
2番人気複勝率47.7%45.5%-4.7%
3番人気複勝率42.4%45.5%7.2%
配当指数平均109.645.09-58.9%
1着馬得票率平均17.114.2-17.1%
2着馬得票率平均12.714.513.8%
3着馬得票率平均10.28.2-19.2%
1番人気平均得票率25.222.5-10.7%
馬連万馬券率14.8%9.1%-38.6%
三連複万馬券率41.0%36.4%-11.3%
三連単10万馬券率29.0%36.4%25.4%
約10年のデータからわかること
  • 1番人気の複勝率が45.5%とG1平均(62.9%)を大きく下回っており、人気馬の信頼度が低い傾向
  • 三連単10万馬券率は36.4%とG1平均(29.0%)を上回っており、三連単の高配当が期待できるレース
  • 配当指数や異常馬動向値の年度ごとの振れ幅が大きく、堅い年は極端に堅いが、荒れる年は10万馬券クラスが出るという両極端な特徴がある