朝日杯フューチュリティステークス<G1の裏表>

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本競走は2歳マイル王者決定戦に位置づけられています 。競走名のフューチュリティ(Futurity)とは、「未来」「将来」を意味する英語であり、これからの活躍が期待される若駒たちが競う舞台であることを表しています。

1949年、関東地区における2歳(旧表記3歳)馬のチャンピオン決定戦として「朝日杯3歳ステークス」が創設され、当初は中山競馬場で開催されていました 。
2001年の馬齢表示変更に伴い現在の名称となり、2014年からは競走内容の充実を図るため開催地が阪神競馬場へと変更されました 。距離は1962年以降、現在の芝1600メートルで定着しています 。

一般競馬情報

注目馬性齢特徴
アドマイヤクワッズ牡2戦績:2-0-0 / 2
勝率100.0%(芝1,600)
主な勝ち鞍
・2025年 デイリー杯2歳ステークス
エコロアルバ牡2戦績:2-0-0 / 2
勝率100.0%(芝1,400~1,600)
主な勝ち鞍
・2025年 サウジアラビアロイヤルカップ
リアライズシリウス牡2戦績:2-0-0 / 2
勝率100.0%(芝1,600)
主な勝ち鞍
・2025年 新潟2歳ステークス



2025年12月21日 阪神11R 朝日フューチュリティ

発走:15時40分 芝1600m <堅い>
更新日時:2025年12月21日 15:29

馬名単勝Zone得票率勝率複勝率性齢騎手
12アドマイヤクワッズ3.2A24.4%26.9%60.9%牡2坂井瑠星(56.0)
8カヴァレリッツォ4.1A20.3%21.8%55.7%牡2C.デム(56.0)
3エコロアルバ4.8B16.9%17.5%48.6%牡2松山弘平(56.0)
13リアライズシリウス4.8B13.2%19.9%49.0%牡2津村明秀(56.0)
10ダイヤモンドノット7.8C10.0%8.8%31.8%牡2ルメール(56.0)
7コルテオソレイユ19.7D5.3%4.4%17.5%牡2川田将雅(56.0)
9スペルーチェ32.0E3.2%2.5%11.3%牡2三浦皇成(56.0)
6タガノアラリア60.0F1.7%1.1%6.6%牡2ジェルー(56.0)
1グッドピース73.7F1.4%0.8%5.7%牡2西村淳也(56.0)
11カクウチ66.7F1.2%0.6%5.2%牡2岩田望来(56.0)
2ホワイトオーキッド92.4G0.9%0.3%4.0%牝2北村友一(55.0)
4コスモレッド158.8G0.5%0.0%3.0%牝2藤岡佑介(55.0)
14レッドリガーレ151.2G0.5%0.0%2.9%牡2吉村誠之(56.0)
5ストームサンダー179.7G0.4%0.0%2.7%牡2岩田康誠(56.0)

朝日フューチュリティのオッズ分析表は、2025年12月21日 15:29に配信されます

開催日当日の注目馬の更新タイミング
  • 開催日当日の朝(9時)
  • 開催日当日のお昼(12時)
  • 投票締切60分前
  • 投票締切30分前
  • 投票締切10分前

ウマいかも!?気になる動向

寸評
  • 人気上位馬の中で「アドマイヤクワッズ」「カヴァレリッツォ」「エコロアルバ」に大口の投票を確認
  • 中穴クラスの馬で「コルテオソレイユ」に大口の投票を確認
  • 大穴クラスの馬で「カクウチ」に大口の投票を確認

用語解説(異常オッズ注目馬)

用語  説明
得票率買い目フォーカスごとのオッズを、全体の売り上げに対する割合に置き換えた数字(「得票率」についての詳細は「得票率の求め方」の記事をご覧ください)
ゾーン特定範囲の馬連得票率ごとにブロックにして、人気をグループ化したもの(「ゾーン」についての詳細は「シンドロームの異常オッズ理論」の記事をご覧ください」)
勝率1着に入った割合
複勝率3着以内に入った割合

データから読み解くと、本レースの最大の特徴は「1番人気の圧倒的な信頼度」と「ヒモ荒れの意外性」の共存にあります。

まず、特筆すべきは上位人気の安定感です。1番人気の複勝率は81.8%に達し、G1平均(62.9%)を約30%も上回る驚異的な数値を記録しています 。
1番人気の平均得票率も26.2%と高く、多くの年で1番人気が馬券圏内(3着以内)を確保していることから、軸馬としての信頼性はG1レースの中でもトップクラスと言えます 。

その一方で、相手選び(ヒモ)においては一筋縄ではいきません
「決着馬人気」の推移を細かく確認すると、2014年の12番人気(2着)や2019年の14番人気(3着)など、10番人気以下の伏兵が複数回馬券圏内に食い込んでいます 。 

しかしながら、三連単で10万円を超える配当が出る「10万馬券率」は18.2%にとどまり、G1平均(29.0%)と比較して大幅に低い水準です 。
これは、人気薄が激走したとしても、軸となる1番人気馬が総崩れにならずしっかりと馬券内に残っているため、配当が天井知らずの超高額までは跳ね上がらない傾向があることを示唆しています。

したがって、本レースは「人気馬同士の堅い決着」か「人気馬を軸にしたヒモ荒れ」になりやすく、強固な軸馬から、相手に関しては人気にとらわれず手広く流す戦略が有効なレース傾向にあると分析できます。

こちらに書かれている内容で被ったいかなる損害につきましては、株式会社ナクティブは保証いたしません。馬券は自己責任でお願いします

レース分析

用語説明
ゾーン着順    1~3着までの着順をゾーン別に表示(「ゾーン」についての詳細は「シンドロームの異常オッズ理論」の記事参照)
配当指数レースの配当金傾向を指数化。数字が高いほど高配当
異常馬動向値3着圏内に入った異常馬を評価する指標。人気薄の異常馬が馬券に絡むほど、数値が高くなる
波乱指数超堅いから、超波乱の6段階で、事前にレース配当が本命サイドなのか、波乱サイドなのかを判断する指標

レース傾向

年度優勝馬名ゾーン着順配当指数異常馬動向値波乱指数1着馬得票率2着馬得票率3着馬得票率1番人気得票率三連単配当決着馬人気
2014ダノンプラチナB-F-B980大波乱17.61.517.117.613.4万1人-12人-2人
2015リオンディーズB-A-F00大波乱13.334.31.834.33.9万2人-1人-11人
2016サトノアレスC-C-F15429.27大波乱9.27.31.822.722.1万5人-6人-11人
2017ダノンプレミアムA-B-A00波乱27.816.119.927.80.3万1人-3人-2人
2018アドマイヤマーズA-F-A4395.16平穏20.22.433.633.64.5万2人-10人-1人
2019サリオスA-B-G630波乱27.714.50.627.79.0万1人-3人-14人
2020グレナディアガーズD-B-A910大波乱5.214.127.227.25.1万7人-3人-1人
2021ドウデュースB-A-B320波乱10.327.610.827.61.5万4人-1人-3人
2022ドルチェモアA-A-B00大波乱22.421.311.322.40.5万1人-2人-4人
2023ジャンタルマンタルA-C-C013.16大波乱25.29.07.325.21.3万1人-4人-5人
2024アドマイヤズームB-B-F640大波乱10.317.32.021.68.6万4人-2人-9人
平均49.512.517.215.012.126.26.4万

配当分析

年度波乱指数配当指数単勝馬連馬単三連複三連単
2014大波乱98460円14,050円20,260円20,560円133,570円
2015大波乱0590円520円1,340円8,160円38,560円
2016大波乱1541,420円5,980円11,430円42,820円221,200円
2017波乱0230円550円840円700円2,630円
2018平穏43460円9,710円14,240円3,340円45,180円
2019波乱63200円660円950円38,080円90,260円
2020大波乱911,750円5,000円14,610円4,150円51,360円
2021波乱32780円1,060円3,000円2,350円14,840円
2022大波乱0310円550円1,070円1,280円4,570円
2023大波乱0270円1,280円1,990円3,540円12,910円
2024大波乱64910円1,480円3,700円17,460円86,430円
平均49.5671円3,713円6,675円12,949円63,774円

レースの総括情報(約10年の傾向)

項目G1レース平均朝日杯フューチュリティステークス変動率
1番人気複勝率62.9%81.8%30.1%
2番人気複勝率47.7%54.5%14.4%
3番人気複勝率42.4%36.4%-14.2%
配当指数平均109.649.55-54.8%
1着馬得票率平均17.117.20.6%
2着馬得票率平均12.715.018.4%
3着馬得票率平均10.212.118.9%
1番人気平均得票率25.226.23.8%
馬連万馬券率14.8%9.1%-38.6%
三連複万馬券率41.0%36.4%-11.3%
三連単10万馬券率29.0%18.2%-37.3%
約10年のデータからわかること
  • 1番人気の信頼度が極めて高い: 1番人気複勝率が81.8%とG1平均を30%以上も上回っており、軸馬としての安定感は抜群
  • 配当妙味は低め:本競走の配当指数平均がG1平均の半分以下で、堅実な決着が多い傾向にある
  • 大波乱は限定的::「大波乱」のフラグが立つ年もあるが、三連単10万馬券率は平均より低く、壊滅的な波乱は起きにくいレース