JRAの秋のG1シリーズの開幕を告げるのが、高松宮記念同様に電撃の6ハロンと呼称される「スプリンターズステークス」です。短距離路線の中心を担ってきた実力馬や、夏に力をつけてきた上がり馬など、スプリント自慢の馬たちが集結します。秋のスプリント王者に輝くのはどの馬か、見逃せない一戦です。
本競走は、1967年に3歳以上・ハンデキャップの条件で中山競馬場・芝1200メートルを舞台に創設されました。
1990年にGⅠに格上げされると、2000年にはスプリント競走体系が整備されたことにより、開催時期が初秋の中山開催の最終週に繰り上げられました。以来、秋競馬最初のGⅠレースとして定着しています。
一般競馬情報
注目馬 | 性齢 | 特徴 |
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サトノレーヴ | 牡6 | 戦績:8-3-1 / 14 連対率78.6%(芝1,200~1,600) 主な勝ち鞍 ・2025年 高松宮記念(G1) |
ナムラクレア | 牝6 | 戦績:6-6-5 / 22 複勝率77.3%(芝1,200~1,600) 主な勝ち鞍 ・2024年 阪神カップ(G2) |
トウシンマカオ | 牡6 | 戦績:8-2-3 / 24 複勝率54.2%(芝1,200~1,600) 主な勝ち鞍 ・2025年 京王杯スプリングカップ(G2) |
ルガル | 牝5 | 戦績:4-4-1 / 16 複勝率56.3%(芝1,200~ダ1,800) 主な勝ち鞍 ・2024年 スプリンターズステークス(G1) |
2025年の高松宮記念を制覇した春のスプリント王「サトノレーヴ」が一番人気の候補です。
その他の注目馬としては、悲願のG1制覇を目指す「ナムラクレア」、2024年のスプリンターズステークスでは惜しくも2着であった「トウシンマカオ」、2024年スプリンターズステークス覇者の「ルガル」を挙げることができます。
発走:15時40分 芝1200m <大波乱>
更新日時:2025年09月28日 15:29
馬 | 馬名 | 単勝 | Zone | 得票率 | 勝率 | 複勝率 | 性齢 | 騎手 |
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7 | サトノレーヴ | 2.3 | A | 26.0% | 28.9% | 62.2% | 牡6 | モレイラ(58.0) |
6 | ナムラクレア | 5.6 | B | 13.7% | 13.5% | 40.4% | 牝6 | ルメール(56.0) |
4 | ママコチャ | 7.8 | B | 13.3% | 12.9% | 39.3% | 牝6 | 岩田望来(56.0) |
15 | ルガル | 8.5 | C | 9.5% | 8.4% | 30.4% | 牡5 | 川田将雅(58.0) |
11 | トウシンマカオ | 12.9 | C | 8.4% | 7.4% | 27.0% | 牡6 | 横山武史(58.0) |
1 | ピューロマジック | 10.4 | C | 7.8% | 6.8% | 25.0% | 牝4 | 松山弘平(56.0) |
13 | ジューンブレア | 17.9 | D | 6.2% | 5.3% | 20.3% | 牝4 | 武豊(56.0) |
5 | カンチェンジュンガ | 25.6 | E | 3.4% | 2.7% | 11.9% | 牡5 | 坂井瑠星(58.0) |
14 | カピリナ | 33.5 | E | 3.1% | 2.4% | 10.8% | 牝4 | 戸崎圭太(56.0) |
10 | ラッキースワイネス | 34.9 | F | 2.3% | 1.7% | 8.5% | 騙7 | リョン(58.0) |
8 | ペアポルックス | 50.0 | F | 2.1% | 1.4% | 7.7% | 牡4 | 松若風馬(58.0) |
2 | ヨシノイースター | 72.3 | F | 1.2% | 0.6% | 4.9% | 牡7 | 内田博幸(58.0) |
16 | ウインカーネリアン | 51.8 | F | 1.1% | 0.5% | 4.6% | 牡8 | 三浦皇成(58.0) |
3 | ダノンマッキンリー | 79.9 | G | 0.8% | 0.2% | 3.8% | 牡4 | 横山典弘(58.0) |
12 | ヤマニンアルリフラ | 123.9 | G | 0.6% | 0.1% | 3.4% | 牡4 | 団野大成(58.0) |
9 | ドロップオブライト | 148.2 | G | 0.5% | 0.0% | 3.0% | 牝6 | 丹内祐次(56.0) |
スプリンターズSのオッズ分析表は、2025年09月28日 15:29に配信されます
- 開催日当日の朝(9時)
- 開催日当日のお昼(12時)
- 投票締切60分前
- 投票締切30分前
- 投票締切10分前
ウマいかも!?気になる動向

- 人気上位馬の中で「サトノレーヴ」「ナムラクレア」に大口の投票が集中
- 中穴クラスの馬で「ルガル」「ピューロマジック」に大口の投票が集中
- 大穴クラスの馬で「カンチェンジュンガ」「ペアポルックス」に大口の投票を確認
「穴をあけるリーディングジョッキーランキング 2025」のトップ10以内に入っている騎手は青色で網掛けしています
用語解説(異常オッズ注目馬)
用語 | 説明 |
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得票率 | 買い目フォーカスごとのオッズを、全体の売り上げに対する割合に置き換えた数字(「得票率」についての詳細は「得票率の求め方」の記事をご覧ください) |
ゾーン | 特定範囲の馬連得票率ごとにブロックにして、人気をグループ化したもの(「ゾーン」についての詳細は「シンドロームの異常オッズ理論」の記事をご覧ください」) |
勝率 | 1着に入った割合 |
複勝率 | 3着以内に入った割合 |
このレースの傾向を各データから多角的に分析すると、G1レースの中でも特に波乱含みで高配当が期待できるレースであることが分かります。
象徴的なデータとして、三連単10万馬券発生率は54.5%に達し、これはG1レース全体の三連単10万馬券発生率平均値である29.0%を大きく上回る驚異的な数値です。
実際に2014年には13番人気の馬が優勝するなど、人気薄の馬が勝ち切る展開も十分に考えられます。
その一方で、1番人気の複勝率は63.6%とG1平均並みの数値を維持しており、一定の信頼はおけます。しかし、2番人気(45.5%)、3番人気(36.4%)の複勝率はG1平均を大きく下回っており、上位人気が順当に決着する可能性は低いと言えます。
事実、2014~2024年の間に4番人気以下の馬が必ず1頭以上は馬券に絡んでおり、上位人気3頭のみで決着したことは一度もありません。1番人気が勝利しながらも2着や3着に二桁人気馬が食い込んで高配当になるケースや、上位人気が総崩れとなるケースが頻発しています。
したがって、馬券戦略としては、信頼できる軸馬を見極めつつも、相手は人気に囚われず、データから浮上する伏兵を手広く選択することが、この難解なスプリント王決定戦を攻略する鍵となるでしょう。
こちらに書かれている内容で被ったいかなる損害につきましては、株式会社ナクティブは保証いたしません。馬券は自己責任でお願いします
レース分析
用語 | 説明 |
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ゾーン着順 | 1~3着までの着順をゾーン別に表示(「ゾーン」についての詳細は「シンドロームの異常オッズ理論」の記事参照) |
配当指数 | レースの配当金傾向を指数化。数字が高いほど高配当 |
異常馬動向値 | 3着圏内に入った異常馬を評価する指標。人気薄の異常馬が馬券に絡むほど、数値が高くなる |
波乱指数 | 超堅いから、超波乱の6段階で、事前にレース配当が本命サイドなのか、波乱サイドなのかを判断する指標 |
レース傾向
年度 | 優勝馬名 | ゾーン着順 | 配当指数 | 異常馬動向値 | 波乱指数 | 1着馬得票率 | 2着馬得票率 | 3着馬得票率 | 1番人気得票率 | 三連単配当 | 決着馬人気 |
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2014 | スノードラゴン | F-A-C | 248 | 0 | 超波乱 | 2.9 | 18.8 | 8.3 | 23.2 | 19.1万 | 11人-2人-3人 |
2015 | ストレイトガール | B-E-E | 64 | 78.6 | 大波乱 | 17.9 | 3.7 | 4.9 | 17.9 | 10.6万 | 1人-10人-8人 |
2016 | レッドファルクス | C-B-E | 126 | 0 | 超波乱 | 8.6 | 10.6 | 3.8 | 31.7 | 18.0万 | 3人-2人-9人 |
2017 | レッドファルクス | A-C-D | 0 | 0 | 超波乱 | 22.2 | 7.4 | 6.2 | 22.2 | 3.2万 | 1人-4人-8人 |
2018 | ファインニードル | A-E-F | 105 | 68.37 | 超波乱 | 24.2 | 3.4 | 1.2 | 24.2 | 21.0万 | 1人-9人-13人 |
2019 | タワーオブロンドン | A-B-A | 0 | 0.00 | 波乱 | 21.0 | 12.7 | 25.2 | 25.2 | 0.6万 | 2人-3人-1人 |
2020 | グランアレグリア | A-B-F | 0 | 0 | 波乱 | 25.5 | 17.8 | 1.8 | 25.5 | 2.3万 | 1人-3人-9人 |
2021 | ピクシーナイト | B-A-F | 0 | 41.81 | 波乱 | 15.8 | 21.2 | 2.2 | 23.1 | 3.9万 | 3人-2人-10人 |
2022 | ジャンダルム | E-D-D | 232 | 0 | 大波乱 | 4.8 | 6.3 | 5.7 | 23.7 | 46.9万 | 9人-5人-7人 |
2023 | ママコチャ | B-C-A | 0 | 0 | 大波乱 | 15.6 | 7.1 | 23.5 | 23.5 | 1.7万 | 3人-5人-1人 |
2024 | ルガル | E-C-B | 242 | 26.73 | 大波乱 | 3.0 | 9.0 | 11.1 | 20.6 | 29.9万 | 9人-5人-4人 |
平均 | — | — | 92.5 | 19.6 | — | 14.7 | 10.7 | 8.5 | 23.7 | 14.3万 | — |
配当分析
年度 | 波乱指数 | 配当指数 | 単勝 | 馬連 | 馬単 | 三連複 | 三連単 |
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2014 | 超波乱 | 248 | 4,650円 | 7,360円 | 26,040円 | 19,580円 | 190,930円 |
2015 | 大波乱 | 64 | 440円 | 5,550円 | 9,090円 | 23,020円 | 106,710円 |
2016 | 超波乱 | 126 | 920円 | 4,490円 | 8,240円 | 42,230円 | 180,060円 |
2017 | 超波乱 | 0 | 320円 | 1,760円 | 2,890円 | 7,650円 | 31,850円 |
2018 | 超波乱 | 105 | 280円 | 4,140円 | 5,260円 | 65,370円 | 209,620円 |
2019 | 波乱 | 0 | 290円 | 1,260円 | 2,040円 | 1,070円 | 6,080円 |
2020 | 波乱 | 0 | 220円 | 530円 | 790円 | 10,430円 | 22,540円 |
2021 | 波乱 | 0 | 530円 | 890円 | 1,910円 | 9,050円 | 38,610円 |
2022 | 大波乱 | 232 | 2,030円 | 15,340円 | 36,640円 | 50,590円 | 468,950円 |
2023 | 大波乱 | 0 | 490円 | 3,260円 | 5,190円 | 2,310円 | 17,140円 |
2024 | 大波乱 | 242 | 2,850円 | 15,840円 | 39,400円 | 36,810円 | 299,070円 |
平均 | — | 92.5 | 1,184円 | 5,493円 | 12,499円 | 24,374円 | 142,869円 |
レースの総括情報(約10年の傾向)
項目 | G1レース平均 | スプリンターズステークス | 変動率 |
---|---|---|---|
1番人気複勝率 | 62.9% | 63.6% | 1.2% |
2番人気複勝率 | 47.7% | 45.5% | -4.7% |
3番人気複勝率 | 42.4% | 36.4% | -14.2% |
配当指数平均 | 109.6 | 92.45 | -15.6% |
1着馬得票率平均 | 17.1 | 14.7 | -14.1% |
2着馬得票率平均 | 12.7 | 10.7 | -15.5% |
3着馬得票率平均 | 10.2 | 8.5 | -16.3% |
1番人気平均得票率 | 25.2 | 23.7 | -5.9% |
馬連万馬券率 | 14.8% | 18.2% | 22.9% |
三連複万馬券率 | 41.0% | 63.6% | 55.2% |
三連単10万馬券率 | 29.0% | 54.5% | 88.1% |
- 他のG1レースと比べ、1・3番人気の複勝率が低く、信頼性が落ちる
- 馬連は堅く収まる傾向があり、人気馬は1-2着に来る確率が高い
- 三連馬券は荒れており、穴馬が馬券に絡む可能性が高い