指数検証ツールで儲かる軸馬を見つけよう

「検証」と聞くと、なんだか面倒な作業に思えますが、競馬で勝つためには欠かせない作業工程なのです。

きちんと「検証」することで、「ただ何となく」、「こっちがよさそう」といったあいまいな予想から、はっきりとした数値・データに基づいて判断ができるようになります。

データに基づき判断できるようになると、次のようなメリットがあります。

  • 予想法に統計的に優位性があるのかが判断できる
  • 無駄な馬券を買わずに済む
  • 自信をもって選んだ馬を買える
  • 狙うべき馬をより具体的に絞り込み、予想の精度を高めることができる

これらを達成することで、得られる最大の効果は…

競馬に勝てるようになる

さて、我々が提供している「異常オッズ予想アプリ シンドローム3」に話を移します。
シンドローム3では、現在2つの検証ツールを提供しています。

「指数検証ツール」と「ストラテジーテスター」です。

この2つのツールは明確に目的が異なります。

ツール名用途
指数検証ツール軸になるべき馬をさまざまな条件で検証し、狙うべき馬の精度を高めます。
ストラテジー
テスター
軸・相手の組み合わせから、実際の競馬投票をシミュレーションし、損益の予測を行います。

なお、指数検証ツールと同様のことは、無料で利用できるTARGET-JVでも可能ですが、シンドローム3の指数検証ツールは、異常馬の検証に特化しています。

人気サイドの異常馬で利益を出せるか?

異常オッズのシンドロームは、穴馬を得意としています。しかし、人気サイドがまったくダメなのか? このお題を指数検証ツールで検証してみましょう。

異常オッズのシンドロームでは、単勝人気ではなく、「ゾーン」という考え方で人気をグループ化しています。ゾーンは馬連得票率で分類し、人気サイドと判断しているのはA・Bゾーンです。今回は1・2番人気の馬がふくまれるAゾーンの異常馬について調べてみます。

<Aゾーンの異常馬の条件>

  • 馬連得票率 18%以上
  • 異常度 Gap 1以上
  • Gapの設定値の都合で1番人気は含まれず、2~3番人気に相当

Aゾーンの異常馬は、人気サイドなので当然人気薄の異常馬よりも的中率が高くなります。

しかし、人気サイドなので回収率はあまり期待できませんね。
そこで、今回は高的中率を維持しながら、回収率100%を超える条件を探してみたいと思います。

指数検証ツールは、馬を検証するツールなので、回収率は単勝回収率・複勝回収率になります

指数検証ツールで儲かる馬を見つけよう

まず指数検証ツールの見方を説明します。指数検証をするには、最初に「検証設定グループ」を作っておく必要があります。

指数検証ツールの見方

検証設定グループは、検証したい指数設定をひとつにまとめたもので、1回検証するとグループ全体が評価されて、検証結果に反映されます。

今回は人気サイドのAゾーンの検証をするので、「Aゾーン検証(WEB公開)」という名前のグループを作成します。ちなみに今回は事前に最低限の設定を済ませたグループを使って説明します。

検証設定グループ

検証は1行ごと独立して行われ、上図の場合は比較対象として1〜3番人気の馬と、AゾーンのGap 1〜3と異常度を変えたものが設定されています。

この検証グループを、12頭以上の条件で2018年〜2022年まで検証した結果が次の通りです。

Aゾーンの異常馬と1~3番人気馬の成績比較

Aゾーンの異常馬はGap1以上です。単純な比較ですが、1番人気馬よりもAゾーンGap 1以上の異常馬の方が、的中率・回収率も上だとわかります。

Gap 2以上なら、単勝回収率も118%と利益が出ていることがわかります。ただ、Gap 2は発生件数が少ないので、実際の競馬では使えません。

そこで、Gap 1以上で回収率が100%を超えるパターンを探してみます。Gapだけでなく、総合指数という異常度指数を組み合わせて見てみましょう。

Aゾーン異常馬の条件に総合指数値を追加

異常度合いを「Gap+総合指数の数値」で設定すると、高的中率を維持しつつ回収率が100%を超えている組み合わせが見つかりました。総合指数は数値が大きければ大きいほど異常オッズが強くなっています。

総合指数の数値を100ずつ増やしていくと、異常度が強くなるごとに回収率もほぼ右肩上がりになり、この辺りを狙っていけば単勝馬券だけでも儲けが出そうですね。

検証設定グループをそのままに、レース条件を未勝利と1勝クラス(500万)に絞ってみました。すると回収率と的中率はさらにアップしています。

未勝利・1勝クラス
カスタム指数とは?

指数検証ツールで利用する指数は「カスタム指数」と呼ばれる指数です。シンドローム3では、異常オッズに関する指数や、外部指数(スピード指数など)をカスタム指数として定義して利用します。

カスタム指数は、内部指数や外部指数などを組み合わせて、ひとつの新しい指数として扱えるようにしたものです。

オッズの場合は、時系列オッズがベースなので、締切何分前、何分間隔のオッズを利用するのかといった時間的要素も加わります。また、人気順位などの差分を求めたり、ある程度の演算も行えるようになっています。

まとめ

いかがでしたか? 
競馬は、検証をすることで成績を向上させることができます。冒頭で述べた検証の最大の目的は…

競馬で勝てるようになること

今回は異常度の強弱で判断しましたが、このほかにも異なる時間帯のオッズを比較することも簡単にできます。

競馬予想という推理ゲームは確かに競馬の楽しみ方のひとつですが、データ中心の競馬でも、違った競馬の楽しみ方が味わえると思います。しかも、それが競馬の成績に直結するのであればなおのこと楽しいですよ。